音を作ったりゲーム作ってるロリコンの駄文 since.2005.11.17~

    エロゲーにおける選択肢の役割

    最近のエロゲをプレイしていて、ふと思ったことを。


     最近、巷の評価が高いエロゲをプレイしていて、というか具体的に言えば、Clover Day'sや星織ユメミライとかキスアトをプレイしていてふと思ったのだが、どちらのヒロインを選ぶか、のような選択肢をバンと出されると、なぜか心が萎えていた。

     ヒロインの好感度をあげるのではなく、どちらのヒロインルートにいくのかと直接問いかけてくるような選択肢に、拒否反応が出るのだ。これはなぜだろうとちょっと考えてみた。

     まず前提として、ルートを直接選ぶ選択肢(便宜的に「ルート選択肢」と呼ぶ)と、好感度を直接上げる選択肢(同様に「攻略選択肢」と呼ぶ)を、ここ最近のエロゲーメーカーは明確に使い分けて、しかも前者の「ルート選択肢」を好んで使っている節がある。

     ただその「ルート選択肢」が問題で、先に挙げた作品は「各ヒロインルートに入ると選択肢がほぼ皆無」なのである。これは・・・・・・・なんだろう、凄くヤバイ気がする。

     「ルート選択肢」自体は特に問題はないのだ。プレイヤーが攻略しやすいといったライトユーザーへの擦り寄りや、分岐フラグの作りやすさや、そういったこともあるだろうし、それは「攻略選択肢」をどこまで作りこむべきかという議論にも発展しかねるので、私としては異議を唱えるつもりはない。

     ただ、「選択肢」というものを「ルート選択肢」だけに限定して使って、あとは各ヒロインたちとの物語をプレイヤーさんたちは楽しんで下さいね、みたいなスタンスの作り方はダメだと思うのだ。

     特に各ヒロインルートで選択肢が出ないのは、今後エロゲーにとって恐らく致命的なものをもたらすと考えている。

     「ルート選択肢」だけ選ばせて、あとは物語を読むだけです、それではプレイヤーは離れていくだけだと思う。エロゲは紙芝居とよく言われるが、まさにこれは紙芝居そのもので、プレイヤーは主人公とヒロインの交流を眺める第三者にしかならない。

     その場合、プレイヤーは主人公に感情移入しなければならない。これはかなり物語の構造として危ういと思う。感情移入できるような主人公ならばともかく、感情移入できないような主人公だった場合、物語の評価はそこで終わる。ヒロインの心の機微だとか、物語の展開がどうこうだとか、そういうことを語る前に「駄作」として評価されてしまう。

     というより、既に私自身がもう主人公に感情移入できていない。これはもうどうしようもなく明確な理由があり、一番大きな理由としてはやはり「年齢」ということになる。

     主人公の大半は(登場人物は18歳以上ですとかつけようが)青少年であることはまちがいなく、私みたいな30過ぎたおっさんにとっては、もう感情移入なんて出来ない違う人間なのだ。

     勿論、「若い頃ってこういうこと考えてたなぁ」とか「こんな青春を過ごしたかった」とか、そういうことを思うこともあるが、それは「若かった自分との邂逅」や「なしえぬ過去への憧憬」であり、主人公への感情移入では決してない。これらを感情移入と同一視することもまだなんとかできるが、おそらく自分の年齢がどんどんあがるにつれて、その同一視はどんどんと剥離していくだろう。

     つーより、物語の主人公と自分を同一視させるのって、割と大変なことだと思う。読者が主人公に没入するくらいの文章力があるなら、その人はエロゲテキストを書いているより純文学方面で羽ばたいたほうが良いとも思う。

     そして問題は、エロゲの購買層の中心って20~40歳くらいで、さらに言えば30歳以上の人が中心だと思う。エロゲってゲームの中でも値段が高く、1本買う値段で家庭用ゲームが2本買えてしまう値段だ。またエロゲ産業の発展を見てきた、支えてきた購買層ももうこのくらいの年齢になると思う。暇になって金が余ってくるのって大体30歳くらいからだし。その主たる購買層の人たちが、全員、主人公に感情移入できるのかって言われると、割とキツイもんがあるだろう。

     日本が資本主義である以上、またエロゲが商業作品である以上、お金というのは大事で、どこからかお金をもらわなければメーカーは倒産してしまう。じゃあどこからお金をもらうの? 作品を誰に買ってもらうの? エロゲを主に買ってる人って? って問われたら、そういう「あとは各ヒロインの物語を楽しんでね」みたいな作り方は正しいのだろうか、と疑問に思う。

     いや、もちろんそういう物語を楽しむような消費の仕方を、私自身や消費者たちがみにつければそれで良い話だが。

     でも私はそろそろこういう構造のエロゲはお腹一杯というカンジです。「攻略選択肢」を楽しみたいならギャルゲの方に傾倒すべきなのだろうが、でもさ、物語を読むだけって、それは単一のものを楽しむってだけで、ゲームじゃなく、最終的に現実世界だとかそういうリアルなものに行きつくだけなような気がしてならないよ?

     私はエロゲーがやりたいんであって、エロが見たいわけじゃないんだ。物語を読みたいんじゃない、物語をプレイしたいんだ。

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